仙台市動物管理センター(仙台市宮城野区扇町6、TEL 022-258-1626)が7月31日、毎週水曜に「猫譲渡会」を始めた。
主に仙台市内で保護または引き取られた猫を収容する同施設。昨年度は1275匹が収容され、譲渡されたのは458匹。346匹が処分された。
これまで同施設では「少しでも多くの命をつなぎたい」と、2カ月に1回のペースで譲渡会を行ってきたが、「施設にはまだまだ多くの子猫・成猫がおり、収容施設は満員の状態」(同センター担当者)。さらに猫は4月~5月に繁殖期を迎えるため、毎年夏季にかけて子猫の収容頭数が増えるという。
そうした状況を踏まえ、同施設では週1回の譲渡会実施を決めた。同担当者は「一匹でも多くの猫が一日でも早く、新しい家族に迎え入れられれば」と期待を寄せる。
現在譲渡できるのは成猫約10匹、子猫約20匹。仙台市のホームページ内「譲渡猫情報」で、猫の写真と種類・性別・体格・毛色・収容理由などのデータを公開している。
引き取り希望者はキャリーバッグ・印鑑などを持参し、チェックリストに必要事項を記入。同施設職員の総合的な判断で譲渡が決まる。「処分頭数を少なくする、譲渡頭数を多くするということではなく、大切な命を預かるという気持ちで、最後まで責任を持って飼ってもらえる方に引き取っていただければ」と同担当者。
譲渡会の開催時間は10時~12時。週1回の実施は9月中旬までを予定。