仙台の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」が12月7日に開幕し、定禅寺通に光の回廊が現れた。
今年で27回目を迎えた同イベント。昨年は東日本大震災でLED電球を保管していた倉庫が津波に遭い、約55万個が全損。親交のあった東京・渋谷の表参道イルミネーション実行委員会からLED約6万個を借り受けるなど、全国の同種イベントから支援を受けて開催にこぎ着けた。
今年は震災前とほぼ同数となる約60万球のLEDを新調。全て電球色で暖かみのある色合いのSENDAI光のページェント用LED「仙台カラー」で統一。実施区間は定禅寺通(東二番丁通~市民会館前)の700メートル。
点灯式が行われていた17時18分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。県内では震度5弱の揺れを観測し、沿岸部に津波警報が出されたが、式は予定通り進められ予定時刻の17時30分に点灯した。
今年のスローガンは「Be smile! ~上を向いて歩こう~」。「復興元年の今年は、『光のページェントを見に来ていただく皆さんに笑顔を!』『みんなが笑顔で上を向いて歩けるようなすてきなイベントにしたい!』という思いを込めた」(同実行委員会の副実行委員長・清野正彦さん)。来場者数は昨年と同じ約290万人を見込む。
期間中は、定禅寺通国分町交差点に登場する「光の歩道」、全国から寄せられたイルミネーションを飾る「SENDAI光のページェント in WEST PARK」、サンタクロースやトナカイに扮(ふん)した市民約300人がパレードする「サンタの森の物語」、屋外アイススケートリンク「Sendai Winter Park」と今年初登場の子ども用リンク「Starlight kids square」など、多数の関連イベントも実施。
「さまざまな企画を通し、子どもたちや多くの方々が夢や希望を持てるようなまちづくりの一つにしたい」と清野さん。「私たちの愛する街・仙台に、こんなにすてきな冬の風物詩があることを全国の皆さまに知っていただき、ぜひ大切な方と一緒にご覧になっていただければ」と来場を呼び掛ける。
点灯時間は17時30分~22時(最終日は23時まで)。期間中は18時~20時の1時間おきに、1分間消灯した後に再点灯する「スターライト・ウインク」を実施。今月31日まで。