一番町四丁目商店街の大型書店「あゆみブックス」仙台一番町店(仙台市青葉区一番町4、TEL 022-211-6961)が11月16日、東日本大震災から1年8カ月ぶりに再オープンした。
市内3店舗目として2010年12月にオープンした同店。同書店では全国最大となる約200坪のスペースに約12万冊を在庫し、店内にはカフェスペースも設置。会社員やOL、商店街を利用する年配客などに支持されていたが、オープン3カ月で東日本大震災が発生。
天井の一部落下、スプリンクラー作動による水漏れのほか、入居ビル自体の被害が大きかったため臨時休業を余儀なくされた。一時は移転も検討したが、「立地の利便性も高いなど条件が良かったので、やはりこの場所で再開したかった」と、栗原浩一店長は当時の思いを話す。
復旧工事と耐震補強が完了し、念願の再開にこぎ着けた。再オープン当日、関係者の前であいさつした栗原さんは「震災から今までを振り返り、感慨深い気持ちになった」という。利用客からは「再開を心待ちにしていた」という喜びの声が多く寄せられた。
「仙台には大きな書店がたくさんあるが、私たちが目指すのは『街の本屋』。今後もお客さまのニーズに合わせた品ぞろえや棚づくりを行っていく」と意気込む栗原さん。「オープンして間もなく休業してしまったので、店ができたことをまだ知らない人も多いと思う。まずは一度足を運んでいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は9時~翌1時(カフェスペースは10時~19時)。