AHS（東京都台東区）は9月28日、音声合成ソフトウエア「VOICEROID＋東北ずん子」を発売する。

振り向き姿の「東北ずん子」

　スマートフォンアプリの制作やキャラクターデザインを手掛けるSSS（東京都新宿区）が企画した東北応援キャラクター「東北ずん子」。仙台名物の「ずんだ餅」をモチーフに、江戸村ににこさんがデザインを手掛けた。年齢は17歳で身長157センチ。趣味はずんだ餅作りで、将来の夢は東京にずんだカフェとずんだショップを開くこと。特技は弓道で、「矢尻にずんだペーストを付着させて放つ必殺技『ずんだアロー』で、どんな餅もずんだ餅へ変えてしまうことができる」という設定。

　昨年10月から東北を支援する版権フリーキャラクターとして始動。東北に本社を置く企業や東北を応援したいクリエーターであれば、事前申請無しに無償で利用できるのが特徴。今年1月には「東北を応援したいクリエーターの創造活動に貢献したい」と、ボイスロイド化を目指して「東北ずん子ファンド」を設立。5月に満額の450万円に達したことから、開発・商品化が実現した。

　人間的で自然な音声合成を可能とする高性能音声合成エンジン「AITalk」を採用し、文章や言葉をテキスト入力するだけで、キャラクターの声による読み上げ・保存が可能。声は、アニメ「けいおん！」の田井中律役、アニメ「氷菓」の千反田える役などで知られる仙台出身の声優・佐藤聡美さんが担当した。

　微妙な言い回しを調整できるアクセント調整機能や、「お気に入りの言葉」を登録できる辞書登録機能、抑揚調整機能やルビ機能などを搭載。話す速度は4倍まで設定可能で、出力は22kHz。セリフや東北の市町村名などを個別の音声ファイルに収録した「exVOICE」も収録する。

　価格は9,800円。ビデオ編集ソフト「Movie Pro MX」をセットにした「ナレーションパック 東北ずんこ」は1万9,800円。Windows 7・Vista・XPに対応する。