グーグル(東京都港区)は7月2日、ウェスティンホテル仙台(仙台市青葉区一番町1、TEL 022-722-1234)で自然災害とIT活用に関する国際会議「Big Tent 2012」を開催する。
近年、災害発生時に家族の安否確認や避難所・食料・医療に関する情報、被災者への支援活動などにウェブやモバイル、ソーシャルメディアを活用する動きが世界的に広まっている。昨年の東日本大震災やニュージーランドのクライストチャーチ地震では、家族や友人の安否確認に「パーソンファインダー」が活用され、2010年のハイチ地震ではネット上で多くのボランティアが手掛けた詳細な地図が災害救援隊に活用された実績がある。
同社ではこうした事例を踏まえ、ソーシャルメディアやウェブツールのテクノロジーが持つ可能性を探求し、自然災害による被害と救援コストの軽減につなげようと同会議を企画。学術機関やIT企業など国内外の有識者約30人を招き、基調講演・パネルディスカッション・技術デモンストレーションを行う。
主なプログラムは、「被災地で求められる情報とは何か」「みんなで作る地図-災害救助における市民参加型地図製作の意義」「ネットからリアルへ:救助・救援・復興まで、被災地における支援の計画と管理」「災害時のソーシャルメディア活用法について考える」「震災対応におけるIT活用の未来」など。日英同時通訳。
主な登壇者は、国連事務総長特別代表・防災担当のマルガレータ・ワルストロムさん、国際赤十字・赤新月社同盟のウィル・ロジャースさん、ツイッター日本法人代表の近藤正晃ジェームスさん、クライストチャーチ・スチューデント・アーミー創設者のサム・ジョンソンさん、グーグル・エンジニアリング部門担当副社長のブライアン・マクレンドンさん、東北大学大学院工学研究科教授の今村文彦さんほか。
開催時間は9時~18時。参加無料だが公式サイトから参加登録が必要。応募多数の場合は抽選となる。