「元気フィールド仙台(仙台市新田東総合運動場)」(仙台市宮城野区新田東4)で12月22日、「第4回ブラインドサッカーアジア選手権大会」が開幕した。
ブラインドサッカーは、視覚障害者のためにフットサルを基にして開発された競技。4人のフィールドプレーヤーとゴールキーパー、コーチ、相手のゴール裏に立って指示を出すコーラーの計7人でチームを構成。ボールに鈴が埋め込まれ、フィールドプレーヤーは視力の差を公平にするためアイマスクを装着。ゴールキーパー、コーチ、コーラーは晴眼者が役割を担う。
今回の大会は、2012年に開催される「ロンドンパラリンピック」のアジア代表を決めるもの。参加国は日本・韓国・中国・イランの4カ国で、すでに中国が出場権を獲得しているため、残り1枠を懸けた戦いとなる。
開会式では宮城県保健福祉部長の岡部敦さんが村井嘉浩県知事のメッセージを代読。被災地を元気づけるために開催地を仙台・宮城に変更した日本ブランドサッカー協会の配慮に感謝の意を表し、「日頃の練習の成果や持てる力を存分に発揮していただき、縦横無尽にピッチを駆け巡り、気迫あふれた熱戦が繰り広げられることを期待している」と参加選手にエールを送った。
同日行われたグループリーグ初日で日本は中国に0-2で敗れ、韓国とイランは1-1で引き分けた。同大会担当者は「今日の試合で点を入れられて苦しい時、観客の皆さんの応援が『下を向いていちゃいけないんだ。頑張ろう』という力になった」という日本代表選手の声を紹介。「ブラインドサッカーは声が重要なスポーツ。観客の皆さんの声も選手たちに届くので、ぜひ多くの皆さまに応援してもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催は25日まで。観戦無料。試合の様子はユーストリームでも全試合ライブ中継する。