JR東日本仙台支社は12月1日から、石巻線・東北本線を経由して石巻~仙台間を結ぶ直通快速列車の運行を開始する。
東日本大震災の影響でいまだ運転を見合わせている仙石線・仙台~石巻間の直通運行に代わる措置。「まだ多くの方々にご迷惑をお掛けしている状態なので、できることからやらせていただきたいと考えた。石巻から仙台へ通勤・通学されている利用者の方々の負担を少しでも軽減できれば」(同社広報担当者)
運行は月曜~金曜、6時43分石巻駅発7時59分仙台駅着の1本のみ。途中停車なしの76分で仙台~石巻間を結ぶ。車両は2両編成のディーゼル車を使用し定員は約240人。運賃は、仙石線の仙台~石巻間利用と同じ820円で、仙石線経由の定期券も利用可能。
現在、仙台~石巻間は東北本線・石巻線を乗り換えで利用した場合89分、仙石線・仙台~松島海岸間と松島海岸駅~矢本駅までの代行バスを利用した場合110分の所要時間が必要。今回の直通快速列車を利用することで13分~34分短縮できる。
同社では下り列車についても検討を進めるほか、今年中には仙石線・陸前小野~矢本間の運転再開を目指す。仙石線・高城町~陸前小野間は内陸移設が検討されていることもあり、いまだ再開の見通しは立っていない。