一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(以下、F-ATRAs)は、2025年12月9日~10日にかけて、ドバイの Nord Anglia International School Dubai を対象とした「Disaster Recovery & Resilience Tour: Sendai and Fukushima」を実施いたします。
F-ATRAs はこれまで、英国およびカナダの学校を受け入れてまいりましたが、中東地域からの訪問団を受け入れるのは今回が初めてとなります。2023 年に大阪で開催された VJTM にて、国際教育旅行を専門とする The Learning Adventure(以下、TLA)と出会ったことをきっかけに交流が深まり、福島浜通り地域での復興・防災・レジリエンスを学ぶ教育プログラムが国際的に広がりつつあります。
TLA は海外の学校向けに文化、社会、地理、環境などをテーマとした体験型学習プログラムを提供しており、日本の地理学習を紹介する同社のウェブサイトにも F-ATRAs の取組が掲載されています。
https://thelearningadventure.com/trip/japan-geography-school-trip/
今回のツアーでは、初日に仙台市荒浜地区を訪れ、津波被害の甚大さを今に伝える「荒浜小学校」を見学した後、東北大学にて「2011 年災害の概要」に関する研究者による講話を受講。同大学では、だるま絵付け体験や、仙台市による「仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)」に関するセッションも予定されており、国際的な防災の考え方を学ぶ機会や文化体験を提供します。その後、インド料理店「ナマスカール」での夕食を挟み、市内ホテルに宿泊します。
翌日は福島県双葉町へ移動し、家族を失いながらもその体験を未来へ語りつなぐ活動を続ける大熊未来塾 木村紀夫氏の講話やF-ATRAsが運営する「FONT ワークショップ」を通じて、災害の記憶をどう継承し、現在のエネルギー社会をどう捉えるかについて深く考える時間を作ります。昼食には浪江町 如水にてハラール対応の食事をとり、その後いわき市へ移動して帰路につきます。
本プログラムは、震災の記憶を未来へ正しく伝えること、地域の復興に携わる人々の歩みを学ぶこと、そして災害から学ぶ国際教育の場を創出することを目的としています。ドバイからの初の受け入れとなる今回のツアーを皮切りに、来年はオーストラリアの学校訪問団の受け入れも予定しており、F-ATRAs は引き続き災害復興と地域理解を軸とした国際教育交流を推進したいと思っています。
なお、本リリースには Nord Anglia International School Dubai に提供予定の最終行程表(PDF)を添付(報道機関のみ)しております。詳細はそちらをご参照ください。