仙台市青葉区の「カメイ記念展示館」(仙台市青葉区五橋1、TEL022-264-6543)で8月30日、特別展「こけし・四寸の世界」が始まった。
東京在住のこけし愛好家・池上明さんのコレクションを展示する同展。池上さんが四寸こけしの収集を始めたのは1997年で、「なじみの店の即売会に安価で大量の四寸こけしが出たことがあり、『片っ端から集めてみよう』と、その場でレジ袋いっぱいに40本くらいを購入した」(池上さん)のがきっかけだったという。同好の士の協力も得て、これまで集めたコレクション数は工人629人による1400本以上に上る。
同展では、池上さんコレクションの中から、昭和初期から現在までの東北6県11系統、973本を展示。収集への思いやエピソード、こけしに関する知識や工人の系譜なども合わせて紹介する。
同館学芸員の青野由美子さんは「今回は四寸のこけしに統一した展示なので、小さい寸法の中で工人たちがどのように描き分けているかも見どころ」と話す。「愛好家の方はもちろん、こけしに興味がなかった方々にもぜひご来場いただきたい。かわいらしい作品ばかりなので、ニコニコしながら見ていただき癒やされてもらえれば」とも。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は、一般=300円、65歳以上・高校生以下は無料。10月30日まで。