仙台・宮城の歴史や文化、観光などについて出題する「ご当地検定」サイト「だてな仙台検定」が5月上旬に開設された。
「ご当地検定」は、2003年にNPO日本文化検定協会(現・日本文化普及交流機構、福岡県福岡市)が創設した「博多っ子検定」が発祥とされる。その後、「東京シティガイド検定」(東京都)や「京都・観光文化検定」(京都府)などが相次いで創設。「明石・タコ検定」(兵庫県)、「ナマハゲ伝導士認定試験」(秋田県)などのユニークなものまで登場し、全国に広がりを見せている。
同検定は、「仙台のよさをアピールするホームページの立ち上げを考えていた」という県内の専門学校講師3人が発足。ペーパー試験ではなくインターネットのサイト上で設問に答える形式をとり、1日3問ずつ出題される「腕試し」と、10問の連続問題に答えて得点ランキングを競う「道場破り」を設けている。1日のアクセス数は多い時で約15,000アクセス。
ほとんどの問題は主催者のひとり、斎藤清さんが作成。開いていた学習塾で「地元のことをよく知ってもらうために」と教え子たちを県内各地に案内した経験や、指導のために購入していた書籍が問題作りの参考になっているという。検定を始めてからは、「普段の生活の中でも問題を考えてしまい、思いついたらすぐに携帯電話でメモしている」というが、1問1問に解説も加えているため、「1日5~10問作るのがやっと」(斎藤さん)。
検定の対象年齢は限定していないが、「自分の年齢からいって、どうしても40代以上の人に有利になってしまう。若い方や県外の方が楽しめるサイト作りがこれからの課題」と斎藤さん。専門学校の夏期休暇を利用してサイトの充実を図り、級認定の仕組みも構築していく考えで、いずれは「仙台のことならなんでもわかるポータルサイトを目指したい」と話している。