仙台市青葉区に8月4日、自然派ワインと炭火ビストロの店「NOTE(ノート)」(仙台市青葉区本町2、TEL 022-216-5771)がオープンした。
運営するのはマキュイジン(青葉区上杉3)。同社では、社長でオーナーシェフの板垣卓也さんが「仙台の方々にフランスの大衆文化を伝えたい」と2002年にビストロ料理店「Brasserie NOTE」(青葉区国分町2)を開店。2006年にはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理・ガレットをメーンとしたカフェ「Cafe et Creperie NOTE」(青葉区上杉1)をオープンした。
3店舗目となる同店では、化学薬品や農薬を使わない自然な農法で造られた「自然派ワイン」を提供。「仙台には地産地消や有機野菜などをうたう店は多いが、合わせる酒までこだわっているところはあまりない。お客さまがそれを意識していないことにも疑問があった」と板垣さん。「醸造にこだわった自然派ワインを仙台の方々に伝えたいと思い、『3冊目のノート』は生きたワインを置く店にした」と話す。
店舗面積は約20坪。席数は店内・テラスに各18席を設ける。店内は木目やレンガなどを基調に、フランスのオーセンティックな古い雰囲気を意識。壁には「彼らの造るワインを責任を持って提供していきたい」と、醸造家たちの名前を記した。
ワインは、フランス産を中心にドイツ・オーストリア・日本などの約200種類。リストは用意せず、価格帯や好みの味などをスタッフが聞いて選ぶ。ボトルワインの価格は市販価格の1,050円増しで、4,000円~6,000円台をメーンに2,000円台後半から3万円台後半までを用意。グラスワインは赤・白・スパークリング合わせ常時8種類(600円~)を提供する。
フードはイタリアンをベースにした日替わりメニュー約30種類。食材は、宮城県産の「伊達のあかうし」や岩手県産の「佐助豚」のほか、三陸の魚介類や旬の野菜を使用。「炭の香りを調味料と考え、塩やオリーブオイルなどでシンプルに味付けし、素材感を大切に提供する」。メニュー例は、「いわしとじゃがいものタルト」(600円)、「シャルキュトリーの特製パテ(フォアグラ・砂肝・豚肉)」(800円)、「焼き野菜盛り合わせ(ホワイトアスパラ・里芋・ぼんてん丸茄子)」(1,000円)、「赤身の旨味『うちもも肉』の炭火焼き」(100グラム=1,300円、注文は200グラムから)など。
チャージ料金は1人1,000円(テラス席はチャージ料金なし)で、食前酒(ビールまたはスパークリングワイン)と太白区鈎取のパン工房「オ・フルニル・デュ・ボワ」のまき窯天然酵母パンが付く。
ディナータイムの客単価は6,000円。ランチタイム、サロンタイムも設ける。板垣さんは「この店を通して良いものを作っている醸造家を仙台の人たちに知ってもらい、『○○さんのワインが飲みたい』と言ってもらえるようになればうれしい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時(土曜・日曜・祝日は12時~)、サロン=14時~18時、ディナー=18時~23時(金曜・土曜・祝前日は24時まで、日曜・祝日は21時まで)。月曜定休。