伊達政宗や片倉小十郎、支倉常長など宮城ゆかりの武将に扮して仙台・宮城の観光をPRするおもてなし集団「伊達武将隊」が7月1日、結成された。
名古屋で昨年結成され、話題を集めている「名古屋おもてなし武将隊」を参考に、仙台市観光交流課が企画した同集団。厚生労働省の緊急雇用創出事業として、仙台でフリーペーパーを発行する「街ナビプレス」(仙台市宮城野区元寺小路)が事業を行う。「主に『歴女』の方や観光客向けだが、市民の皆さまにも楽しんでいただけるようなパフォーマンス集団を目指したい」と同社担当者。
メンバーは21歳~69歳の応募者の中から面接・オーディションを経て選ばれた男性7人・女性1人で、配役は未定。結成初日は同社への入社式の後、基礎演技力のチェックや口上・殺陣の練習を行い、午後には専門家から伊達家や仙台の歴史を学んだ。メンバーの1人は「入社式を終え、いろいろな方々に期待されているのだと実感した。とてもやりがいのある仕事なので、期待に応えられるよう、仙台・宮城の魅力をしっかりと全国の方々にPRしていきたい」と意気込む。
今後は約1カ月間にわたり研修と演技・ダンスのレッスンを重ね、今月下旬に市内で公開練習を実施。8月1日に「初出陣」以降は青葉城を中心に、殺陣や演舞の披露、観光客との写真撮影などを行っていく予定で、「仙台七夕まつり」など中心市街地のイベントにも参加。今年10月~12月に行われる「伊達な旅キャンペーン」では県外への遠征も計画し、「名古屋おもてなし武将隊」との交流も検討しているという。