仙台の団体「Book! Book! Sendai」は6月の1カ月間、市内各所で本にまつわるイベントを開催する。
市内の書店や出版社、制作会社など本に携わるメンバー10人により構成される同団体。2008年に「杜の都を本の都にする会」として発足し、以後「Book! Book! Sendai」の名称でさまざまなプロジェクトを展開。昨年から6月には「6月の仙台は本の月」を合言葉に、市内のギャラリーやカフェ、書店、文化施設などで「本を語る、学ぶ、作る、遊ぶ、発想する」展示やトークイベント、ワークショップなどを開催している。
主なイベント内容は、市内各書店の書店員が「特別なこだわり」をもって選んだ文庫に思い入れたっぷりの手書きPOPをつけた「書店員POP大賞」、仙台在住の漫画家・いがらしみきおさんの漫画創作現場を再現する「いがらしみきお マンガ工場」、本を使った楽しみ方やイベントのアイデアを一般公募して行う「本と遊ぼう!ブック・アイディアコンペ」、NPO法人20世紀アーカイブ仙台による上映会&写真展「『クラシカル センダイ』アマチュアカメラマンが映した昭和時代の仙台Classical Sendai 1950→1976」、市内のカフェ各店で絵本や小説など本をモチーフにした期間限定メニューを提供する「ブックレシピ」など。
同19日には、「Sendai Book Market」を青葉区一番町のサンモール一番町商店街で開催。昨年も好評だった「一箱古本市」に加え、「本のある生活を感じる」物販や飲食ブースも出店。特設ステージでは音楽の演奏や書店員トーク、ポエトリーリーディング、絵本の読み聞かせなども。
主催イベント以外にも、ショップやギャラリー、公共施設で行われる約40の企画に参加するなど精力的に活動する。同会代表の詩人・武田こうじさんは「本好きの方はもちろん、普段はそれほど『本』を意識していない方にも楽しんで参加していただけるような内容となっている。街の至る所で、さまざまな形で本との出会いを体験してもらえれば」と話す。