仙台空港ビル(名取市)は3月19日、仙台空港ターミナルビル屋上に、展望デッキ「スマイルテラス」をオープンした。
1日約80便が離発着し、年間約300万人が利用する同空港。利用客から「航空機と直接触れ合うことのできる屋上展望デッキを設置してほしい」との要望が多く寄せられていたことや、「仙台空港アクセス鉄道との相乗効果と、仙台空港の新たな魅力になればとの期待を込めて」(同社広報担当者)、設置に踏み切った。工事は昨年9月に着工し、今月15日に完成。総事業費は4億8千万円。
デッキは地上23メートルの高さに位置し、広さは展望デッキ・塔屋を合わせ460.5平方メートル。デッキからは飛行機の離発着の様子が一望できるほか、北に仙台市街地の高層ビル群、西に蔵王連峰、南に松川浦、東に牡鹿半島や金華山・太平洋と「360度、四季折々のパノラマが満喫できる」。ベンチやテーブルも設置し、好天時は軽食の販売ブースも。
19日午前中には、竣工式とオープニングセレモニー、内覧会が行われ、午後から一般に開放。オープン前から家族連れを中心に空港ファンなど150人以上がゲート前に詰めかけ、開放後は各方角の眺めを楽しんだり記念写真を撮ったりと、デッキににぎやかな歓声が響いた。
同担当者は「搭乗までの待ち時間だけでなく、くつろぎの場としてさまざまな方々にご利用いただきたい。特に子どもたちには、大空の夢と科学への興味をはぐくむ場として遊びに来てもらえれば」と話す。
営業時間は8時~20時。利用料金は100円(小学生以下無料)。今月22日まで無料。