仙台にカフェ「理科室のオルガン」-理科・音楽が苦手だった女性オーナーが開く

仙台駅裏にオープンしたカフェ「理科室のオルガン」。理科の実験道具などが並ぶ店内の奥に、100年前に製造された「西川オルガン」も

仙台駅裏にオープンしたカフェ「理科室のオルガン」。理科の実験道具などが並ぶ店内の奥に、100年前に製造された「西川オルガン」も

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 仙台市若林区に9月1日、カフェ「理科室のオルガン」(仙台市若林区新寺2、TEL 022-256-3988)がオープンした。場所は仙台駅東口の新寺郵便局隣。

店の隅に置かれた100年前の「西川オルガン」

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 店名「理科室のオルガン」は、同店の女性オーナーが子どものころに苦手だった教科に由来するという。「昔は理科室と音楽室が一緒で、わたしは理科も音楽も本当に嫌いだった。でも今回、人生の再スタートとしてカフェをオープンしたので、これを機に今までのコンプレックスを全部出していこうと思った」。

 店舗面積は10坪。席数は店内=10席、テラス=4席。いすやテーブル、什器やディスプレーにはオーナーが10年かけて集めたアンティークものを使用。100年前に製造された「西川オルガン」も置かれ、店内の隅で静かな存在感を放つ。「おかしな話だけど、ここにあるものはかつて自分が捨てたようなものばかり。昔は新しい物ばかり欲しがっていたのに、気付けば古い物、懐かしい物を買うようになっていた」と話すオーナー。「ガラクタばかりなのでちょっと恥ずかしい(笑)」とも。

 フードメニューは「復刻版チキンライス」(500円)、パン・ソーセージ・魚フライ・野菜がワンプレートになった「ヘルシープレート」(680円)など、懐かしさを感じさせるものが並ぶ。川崎町で取れた無農薬野菜と天然の調味料を使用し、「内科医の協力を得ながら、産地・素材・食の安全・健康にこだわったものを提供していく」という。「育児で慌ただしいパパやママにもお子さんと一緒にお越しいただいて心と体を休めてほしい」と離乳食(400円)も用意する。

 デザートは「昔プリン」(350円)、「自家製ケフィア」(400円)、「本日のケーキ」など。オーナーの「おすすめ」はロールケーキ「冬のカフェテラス」(650円)で、「卵黄を使用せずに焼き上げているので、コレステロールやカロリーが気になる方にも」。ドリンクメニューは、酸味を抑えて苦みと甘みを融合させたという「博士コーヒー」(400円~)のほか、カフェラテ(500円)、紅茶(450円)、100%ジュース(320円)、低脂肪で濃厚な岩手の「たのはた牛乳」を使った「たのはたスチームミルク」(350円)など。

 客単価は1,000円。20~30代を中心に利用客の約9割が女性。オーナーは「子どもも大人も、誰もがありのままの自分で自然に過ごしていただけるような場所を提供していければ」とほほ笑む。

 営業時間は11時30分~20時(日曜は18時まで)。水曜定休。

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