全国に250店舗以上の酒量販チェーンを展開する「やまや」（仙台市青葉区榴岡3）は7月7日、新酒ワイン「サマーヌーボー」の販売を開始した。

　サマーヌーボーは、日本とは四季が逆になる南半球から夏に届く新酒。毎年11月に解禁されて話題となるボジョレ・ヌーボーに割高感を感じる層も多いことから、「もっと多くのお客さまに、新酒ワインを手軽に楽しめる機会を提供したい」（同社商品部担当者）と取り扱いを決めた。同社がサマーヌーボーを販売するのは2002年以来、7年ぶり。ビールなどに比べて夏場の売り上げが落ち込むワインの消費拡大も狙う。

　今回販売する銘柄は、チリ産の「ヴューマネント 2009 サマーヌーヴォー」。「ブラックチェリーとスパイスの香りと、プラムのような酸味が特徴」（同）の「メルロー（赤）」と、「甘酸っぱいレモングラスの香りと桃のようなさわやかな酸味が特徴」（同）の「ソーヴィニヨン・ブラン（白）」を用意。約2万9000本の限定販売で、6月末までに約9千本の予約があったという。

　商品部担当者は「新酒ならではのフレッシュさは、ワインを飲み慣れていない方でもおいしく感じていただける。価格も手ごろなので、気軽に食卓で楽しんでいただければ」と話す。飲み方について、「赤も白もよく冷やして飲んでいただければ。白はカルパッチョなどの洋風料理はもちろん、ワサビとの相性もいいので刺身などと一緒に味わっていただくのもおすすめ」とアドバイスも。

　750ミリリットルボトル入りで、価格は680円。同社が展開する全国の「酒のやまや」「楽市」「スピード」で販売する。