「Zepp Sendai」でカラオケ大会-平均65歳の参加者が歌声披露

Zepp Sendaiで行われた「春うららシルバーネットワークのカラオケ大会」。音響や照明のプロがステージを演出した

Zepp Sendaiで行われた「春うららシルバーネットワークのカラオケ大会」。音響や照明のプロがステージを演出した

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 「Zepp Sendai」(仙台市宮城野区榴岡1)で4月19日、高齢者向けの無料情報誌「みやぎシルバーネット」の読者らによるカラオケ大会が開催された。

真紅に染まる客席

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 「春うららシルバーネットワークのカラオケ大会」と題された同イベントを主催するのは、仙台を中心とする若手経営者のグループ「UNOU」。昨年12月に行った川柳発表会に続いて、読者から要望の多かったカラオケ大会を企画した。同グループ代表の平了さんは「せっかく開催するのであれば、シルバーセンターのような場所よりも若者のメッカであるライブハウスの方が面白いと考え、会場を同所に決めた」という。

 開催を告知してから、同誌を発行する千葉雅俊さんの元には問い合わせの電話が多数寄せられた。「シニア世代のカラオケ熱がここまで盛り上がっているとは認識不足だった。昨今の暗い世相も、皆さんの歌声で明るくしていただきたい」と千葉さん。

 この日、ステージに上がった56人の平均年齢は65歳。それぞれ自前で用意したステージ衣装を身に着け、プロのメークアップアーティストからメークを施されてステージに登場。自慢の歌声を披露した。

 「歳だからやめておこうと思わずに、何にでもチャレンジしようと思った」という参加者の伊藤英子さんは「ここに幸あり」を熱唱。しかし、「普段歌い慣れているカラオケとはキーもテンポも違って実力を発揮できなかった」と悔しげな様子で、「次回また参加して本当の歌声を聴いてもらいたい」と意気込んだ。

 千葉さんは「Zeppでシニア世代のカラオケを開催するというのは女風呂に男が突入していくようなもので、一種の『事件』。未知の扉を開いた記念すべき第一歩の感触を味わいながら、ステージでスター気分を存分に楽しんでいただけたのでは」と振り返る。

 今後はサンプラザ仙台での開催や、高齢者による女性モデル撮影会などを開催予定。UNOUの平さんは「介護いらずの元気な老後を送ってもらうための福祉だと思っている。『ピンピンコロリ』のために、おじいちゃんやおばあちゃんにさまざまな活動の場を提供していけたら」と意欲を見せる。

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