「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」第4期採択選手の東北エリア対象者を集めた壮行会が1月31日、仙台市内で行われた。
同奨励金は、チャレンジド・スポーツ(パラスポーツ)の普及・振興や世界レベルの選手育成を目的とした支援制度。東日本大震災の復興支援活動「東北サンさんプロジェクト」において「チャレンジド・アスリート奨励金」として2014(平成26)年に始まり、2022年から全国規模に拡大した。第4期ではアスリート86人と競技団体23団体を採択し、総額2,700万円を給付する。
東北エリアでは11人と3団体を採択。宮城県内からは、車いすバスケットボールの上岡一美選手、パラアーチェリーの佐藤潤一選手、車いすテニスの門脇圭祐選手、陸上競技(ID=知的障害)の高橋彩文選手、仙台ウィルチェアテニスクラブが選ばれた。
ホテルメトロポリタン仙台で行われたこの日の壮行会では、サントリーホールディングスCSR推進部部長の橋爪崇さんが「障害を受けた方々がスポーツを通じて成長し、輝く姿に、私たちの方が勇気と元気をもらってきた。今後も皆さんと一緒になって、共生社会の実現に向け努力していきたい」とあいさつした。
その後、採択選手一人一人の決意表明があった。上岡選手は2025年に競技を始め、「宮城MAX」の練習に参加して競技力向上に取り組んでいるとし、「奨励金で競技用車いすを購入し、宮城から全国に元気を届けたい」と話した。佐藤選手は、全国障害者スポーツ大会で2大会連続優勝するなど安定した成績を残しており、「650点超えを目標に練習に励み、地域のパラスポーツ振興や障害者雇用に目を向けてもらえる存在になりたい」と意気込みを述べた。
門脇選手は国際大会で実績を重ね昨年ジュニア世界ランキングで9位に入り、「国際大会優勝と世界ランキング100位以内」を目標に掲げた。高橋選手は昨年12月の「日本IDフルマラソン選手権」で3連覇を果たし、日本記録を更新し続けており、「ハーフマラソンも含めて記録を伸ばし、日本記録をもっと出せるように練習を頑張る」と決意を表した。
東京2020パラリンピックで車いすバスケットボール男子日本代表の主将を務め銀メダル獲得に貢献した豊島英さんを迎えたトークセッションも行われた。豊島さんは、自身も奨励金の支援を受けながら競技を続けてきた経験を語り、東日本大震災、新型コロナ禍などで「活動することが難しい時期もあったが、それでもやり続けたい気持ちが上回った。競技を続けることで、笑顔や勇気を届けられるんじゃないかという思いで、前に進むことができた」と振り返る。
採択選手に向けて、「皆さんはすでにチャレンジのスタートラインに立っている。目標に向かって、苦しい時に何ができるか、誰のサポートを受ければ前に進めるかを考えながら、諦めずに続けてほしい」とエールを送った。