大規模改修工事中の「仙台市体育館(カメイアリーナ仙台)」(仙台市太白区富沢1)東側仮囲いに現在、仙台ゆかりのスポーツ漫画「ハイキュー!!」のイラストが掲出されている。
岩手県出身の漫画家・古舘春一さん原作の「ハイキュー!!」は、高校バレーボールを題材とした作品。作中には仙台市内のロケーションが登場し、仙台市体育館はファンの「聖地巡礼」スポットになっている。
仙台市は2023年、同作キャラクターの日向翔陽と影山飛雄を「仙台観光特使」に任命。就任に併せて、同体育館玄関脇に2人をあしらった記念モニュメントを設置した。今年4月には、「ハイキュー!!」のイラストを使ったデザインマンホールを太白区富沢エリアの同体育館に続く道の路面に設置した。
1984(昭和59)年の開館から40年が経過し老朽化が進んでいた同施設は5月から大規模改修工事に入り、モニュメントは隣接する富沢公園に移設。10月から仮囲いに「ハイキュー!!」のイラスト掲出を始めた。
「仙台市は『ハイキュー!!』の舞台地の1つです」の文字に続いてコミックス全45巻の表紙絵がずらりと並び、「さあ今日もバレーボールは面白いと証明しよう。」の言葉と日向、影山のイラストがあしらわれている。市文化観光局観光戦略課の担当者は「全巻分の表紙が並ぶデザインは圧巻で、添えられた言葉通り、バレーボールの面白さや魅力が詰まった作品であることが伝わってくる」と話す。
「ファンの方には仮囲いのイラストと併せて市内に設置されているモニュメントやデザインマンホールを巡ってもらい、仙台の魅力を知ってほしい。作品を知らない市民の方も近くに立ち寄った際は迫力あるイラストを見て、『ハイキュー!!』が仙台ゆかりの作品であることを知ってもらい、作品やバレーボールに興味を持つきっかけになれば」と期待を寄せる。
掲出は2026年11月までを予定する(早期終了の場合あり)。