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新東北みやげコンテスト、最優秀賞に「はらこめしのかけら」 あられで再現

最優秀賞の「はらこめしのかけら」(亘理町地域おこし協力隊)

最優秀賞の「はらこめしのかけら」(亘理町地域おこし協力隊)

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 仙台市産業振興事業団が11月20日、仙台市内で開いた「新東北みやげコンテスト」展示会で受賞商品を発表した。

「新東北みやげコンテスト」展示会会場の様子

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 東北の企業が開発した新しい土産物を発掘・表彰し、バイヤーや消費者に向けたPRを行うとともに販路開拓を支援する目的で、2014(平成26)年から行っている同コンテスト。12回目となる今回は2023年7月1日以降に発売またはリニューアルされた商品が対象で、東北6県から251商品の応募が寄せられた。

 展示会には食品や飲料、雑貨や工芸品など、書面による1次審査を通過した51商品が出品。仙台市内外の百貨店や土産物店のバイヤーが審査員として会場で商品を確かめ試食を行い、開発のストーリー、コンセプトやデザインなどを総合的に評価し、受賞者を決めた。

 最優秀賞には亘理町地域おこし協力隊による「はらこめしのかけら」が輝いた。亘理町の郷土料理「はらこめし」を模したあられで、宮城県産のもち米「みやこがねもち」を使った生地にサケを練り込み、イクラを漬け込んだしょうゆで味付けした。わっぱをイメージしたパッケージに入れて箸を添え、イクラや米、サケのイラストをあしらった。

 商品を企画した同協力隊の大沼克哉さんは「サケの漁獲量が去年に比べて半分から4割ほどになっており、郷土料理として受け継いでいくのが厳しい状況になっている。来年もはらこめしが作れるのか、町民の皆さまも思い悩んでいる」と明かす。「お土産という入り口からはらこめしという地域の食文化を知ってもらい、その魅力が日本中、世界中に伝われば」と期待を込める。

 そのほかの受賞者は次の通り(かっこ内は事業者)。優秀賞=「ももスコ」(さとう果樹園)、「起き上がりこいのぼり」(Kikkora、以上福島)、「仙臺(せんだい)BLACK」(鐘崎、宮城)、「CYAN」(山神、青森)、インバウンド特別賞=「ももスコ」、ベストユース特別賞=「めひかり塩チョコ『会津山塩』」(いわきチョコレート、福島)、デザイン特別賞=「海藻チップ モッカ!3種セット」(海藻専門店SEASON、宮城)、地域性特別賞=「メンマアチャール」(murata base、宮城)、アイデア特別賞=「梅酒うめコンフィチュール」(佐浦、宮城)。

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