
仙台市交通局が10月4日から、土曜・日曜・祝日に大人1人につき小学生2人まで運賃無料とする実証実験を行う。
通常、小学生は大人(中学生以上)運賃の半額でバス・地下鉄を利用できるが、同一区間乗車時、大人1人につき小学生2人まで運賃無料にする。定期券でも範囲内であれば適用となる。未就学児(2歳以上)は通常時も大人1人につき2人まで無料。
子ども連れ利用客の利便性を向上し、仙台市が目指す「子育てが楽しいまち・仙台」の実現に向けて昨年度、ゴールデンウイークと秋の行楽シーズンに合わせて行い、延べ約10万人が利用したという。今回は5カ月間にわたる長期で、12月24日~2026年1月7日の平日も対象期間とする。
同局経営企画課担当者は「昨年度の2回分よりも長い期間にすることで、制度への認知度をさらに高めたい。大人の休みが重なりやすい年末年始期間を含む冬休みも実施期間に加えた」と話す。「これまでの利用者アンケートでは好評の声を多く頂いた一方で『制度を知らなかった』『利用方法が分からなかった』という声も寄せられたため、周知を強化していきたい」とも。
対象路線は、市バス(観光シティーループバス「るーぷる仙台」と楽天シャトルバスを除く)、地下鉄南北線・東西線。バスでは家族(グループ)単位で整理券を1枚取り、降車時に運転手に利用を申し出る。地下鉄では駅改札入場時と出場時に窓口で利用を伝える。
同担当者は「週末のイベントや冬休みのお出かけの際、お得に利用してほしい。家族で移動する手段として公共交通の利用促進につなげたい」と期待を寄せる。
2026年3月29日まで。