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仙台市歴史民俗資料館で「昭和の仙台」展 戦前から戦後へ、町と暮らしの変遷

戦時下の仙台と市民の様子を伝える「戦争の影と戦時下・戦後のくらし」の展示

戦時下の仙台と市民の様子を伝える「戦争の影と戦時下・戦後のくらし」の展示

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 特別展「昭和の仙台~戦争と平和・人々のくらし~」が現在、仙台市歴史民俗資料館(仙台市宮城野区五輪1、TEL 022-295-3956)で開かれている。

「東北産業博覧会と町の賑わい」の展示

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 1926(昭和元)年から今年で100年になることを記念して企画された同展。地図や写真、家電製品やパンフレット、市民から寄贈された資料など計217点を展示し、昭和という一時代における仙台の町の風景と人々の暮らしの移り変わりを紹介する。

 会場は、「昭和を迎えた仙台市」「昭和初期の仙台の交通」「東北産業博覧会と町の賑(にぎ)わい」「戦争の影と戦時下・戦後のくらし」「戦後復興と町の風景」「発達する町の姿」「くらしの道具」のテーマで構成。「東北産業博覧会と町の賑わい」では、1928(昭和3)年に桜ケ丘公園(西公園)や榴岡公園などで開催された「東北産業博覧会」のイラストや図、写真、各種切符や宣伝用絵はがきを展示。「くらしの道具」では、電子炊飯ジャー、トースター、電子レンジ、電気コンロなど、家電製品の普及を紹介する。

 同館学芸室長の畑井洋樹さんは「戦前というと暗いイメージを持たれるかもしれないが、実際には博覧会があったり町中にデパートができてきたり、喫茶店や映画館があったりと、今とあまり変わらない生活をしていた。戦争によってそれがいったん遮断され、町が空襲で大きくつくり変えられて、戦後の現代につながっていることも知ってもらえたら」と話す。

 「年配の方には懐かしんでもらい、若い方には驚きを持って見てもらって、世代間でいろいろな話題で交流する機会にもなれば」とも。

 開館時間は9時~16時45分(入館は16時15分まで)。月曜(祝日の場合は翌日、10月14日は開館)、祝日の翌日、第4木曜休館。入館料は、一般・大学生=240円、高校生=180円、小中学生=120円。11月19日まで。

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