
漫画家・イラストレーターのわたせせいぞうさんの画業50周年を記念した「わたせせいぞう展 杜(もり)の都 天の川の下で…」が8月6日、仙台パルコ本館(仙台市青葉区中央1、TEL 022-774-8000)6階スペース6で始まった。
1945(昭和20)年神戸市生まれ、北九州市育ちのわたせさんは早稲田大学法学部卒業後、会社勤めの傍ら漫画制作を開始。週刊モーニングで1983(昭和58)年~1989(平成元)年に連載した代表作の「ハートカクテル」はアニメやドラマにもなり、当時の若者の恋愛バイブルとして一世を風靡(ふうび)した。JR東日本「大人の休日倶楽部(クラブ)」など企業広告用ポスターやCDジャケットなどのイラストも数多く手がける。
昨年画業50周年を迎えたことを記念し、全国各地で作品展を開催。仙台では代表作「ハートカクテル」の原画をはじめ、2022年から2年かけて制作したという版画「暦を巡る冒険~東京こよみ~」全12作品や、これまで手がけた企業広告イラストなどを展示する。仙台七夕まつりをモチーフに、同展のために描き下ろしたイラスト「星の下のふたり」も展示する。
ジクレーやシルクスクリーンによる版画やポスターなど額装品の展示販売や、ポストカード(165円)、クリアフォルダー(385円)、Tシャツ(4,950円~)などのグッズ販売も行う。10日、17日にはわたせさんが来場し、サイン会を開く(14時~16時)。当日6階会場で2,000円以上商品を購入した先着150人に整理券を配布する。9日~17日には本館4階吹き抜けスペースで、「大人の休日倶楽部」の東日本エリア・北海道・北陸を舞台にしたイラストを展示する。
仙台パルコ広報担当者は「イラストに映し出される時代の移り変わりや、何十年も変わらない普遍的なテーマの色鮮やかな『わたせせいぞうの世界』を楽しんでもらえたら」と呼びかける。
開催時間は10時~20時30分(最終日は18時閉場)。今月24日まで。