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仙台拠点の社会人野球チーム「マルハンギバーズ」発足 公式戦初勝利も

マルハン北日本カンパニー硬式野球部「GIVERS」の選手ら。4月24日の発足会見で

マルハン北日本カンパニー硬式野球部「GIVERS」の選手ら。4月24日の発足会見で

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 仙台市を拠点とする社会人野球チーム「マルハン北日本カンパニー硬式野球部」が発足し、5月2日~5日に行われたJABA(日本野球連盟)選抜新潟大会に出場した。

「3年間で全国ベスト4、5年間で優勝するチームを目指す」と宣言した館山監督

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 プロ野球東京ヤクルトスワローズで投手として活躍し、東北楽天ゴールデンイーグルスで2軍投手コーチを務めた館山昌平監督の下で発足した同チーム。1期生23人のうち21人が22歳と若く、大学4年時にレギュラーだった選手は一人もいないが、投球・打球の速度や回転数などを計測する装置「ラプソード」による解析結果も踏まえ将来性のある選手を中心に集めた。

 館山監督は「社会人のステージで通用するか、活躍できるかと聞かれれば、自信を持ってイエスと答えられる、そんな志のある選手たち」と太鼓判を押す。「人柄の良さで獲得したようなところもあるので、そんな選手たちがプレー以外でもさまざまな活動を通じて仙台、宮城、東北に刺激を与えてくれたら」とも。

 チーム名は、「得るものよりも多くを与え続ける」という思いを込めた「GIVERS(ギバーズ)」。チームスローガンは「コ・クリエーション(共創)」。館山監督は「選手もスタッフも一人一人が主役で、みんなで話し合いながらチームの形をつくっていく。ここから歴史に残るようなチーム、誰もが目指すようなチームに大きく羽ばたいていきたい」と意気込む。

 発足後、社会人チームと独立リーグチーム相手に13戦未勝利のまま臨んだJABA選抜新潟大会。予選リーグ初日、新潟コンマーシャルクラブを8-0で下し公式戦初勝利をつかむ。2日目も日立製作所に6-4で勝利し、3日目は読売ジャイアンツ3軍に8-11で敗れ最終日の決勝トーナメントには進めなかったが、確かな成果を持ち帰った。

 現在は本拠地球場を持たず、9月中旬までに名取市内に室内練習場を建設予定。選手たちは県内のパチンコ店に勤務しながら野球に励み、地域貢献活動や地域住民との交流も行っていくという。秋田県由利本荘市出身の安保勇咲主将は「若さを生かして常に挑戦し、成長していきたい。大会で旋風を巻き起こし、ギバーズの名の通り、多くの方に感動と勇気、喜びを与えていけるチームになる」と力を込める。

 チームは今月24日に始まる都市対抗野球1次予選宮城県大会に出場する。

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