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仙台市交通局近くに焼きおむすび専門店 闘病乗り越え家族で念願かなえる

(左から)友美さん、泰子さん、大輔さん

(左から)友美さん、泰子さん、大輔さん

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 「焼(やき)むすび専門店 ひよこ亭」(仙台市青葉区支倉町3、TEL 022-748-7434)が、西公園通り沿いの仙台市交通局近くにオープンして3カ月がたった。

看板メニューの「焼みそチャーシューむすび」

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 中里泰子さんと娘の友美さん、孫の大悟さんと大輔さんの親子3代で営む同店。以前から出店を考えていた泰子さんが2021年に商品開発や店舗探しを始めたが、自身にがんが見つかり闘病生活が始まった。大輔さんは「過酷な状況が続きながらも、3度の手術を経て、越える壁も越えてきたという思いがあった」と振り返る。「今こそやろう」と家族念願の出店にこぎ着けた。テイクアウト専門。

 1個約200グラムと大きめのおむすびに、みそやしょうゆを塗ってホットプレートで焼き上げる。食材は、登米産のコメ「ひとめぼれ」や、みそ、しょうゆ、石巻産の塩、岩手県の銘柄豚「岩中ポーク」など、東北のものを中心に使う。大輔さんは「焼きおむすびは、子どものころから食べていてなじみのある味。チャーシューも家でよく作っていて、家族みんながおいしいと食べていたので、具材として入れてみた」と話す。

 看板メニューの「焼みそチャーシューむすび」「焼しょうゆチャーシューむすび」(以上330円)をはじめ、「焼みそむすび」「焼しょうゆむすび」(以上280円)、「焼白むすび(ごましお)」(220円)の常時5種類を販売。現在は期間限定メニュー「焼紅鮭(さけ)むすび」(300円)も販売している。

 客単価は660円。3カ月がたち、近隣の年配住人やワーカー、東北大病院に通院する人やお見舞いに訪れる人のほか、大学生や高校生も訪れ、1日100個以上を売り上げている。「おいしかったよとお客さまから直接の声を受け、オープンして良かったと実感している」と泰子さん。「いずれ商品展開も広げ、イベントにも呼んでもらえるくらい有名になっていければ」と笑顔を見せる。

 大輔さんは「気楽に来店いただき、『田舎むすび』のような懐かしい味を楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は11時~19時。木曜定休。

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