展覧会「いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館」が5月17日、仙台パルコ本館(仙台市青葉区中央1、TEL 022-774-8000)6階スペース6で始まった。
クリエーティブディレクターの明円卓さんを中心としたチーム「entaku」とパルコの共同企画。昨年11月~12月の東京・池袋パルコを皮切りに、全国8カ所のパルコを巡回する。
「いい人すぎるよ美術館」のコンセプトは、「記憶の中のいい人に出会う美術館」。「電話なのにお辞儀している人」「遠くの席まで乾杯しに来てくれる人」「人が途切れない横断歩道で、車のために止まってあげる人」「アプリにログインできない時『待ってないですよ感』を出して待ってくれる店員さん」など、日常に潜む「いい人」たちにスポットを当て、テキストや写真、イラスト、立体造形で紹介する。「いい人になれる額縁」撮影スポットも設ける。
「切ないすぎるよ博物館」のコンセプトは、日常の切ない瞬間を集めた博物館。「シャンプーの先にリンスを出してしまいリンスの行き場に困る時」「指定席を買ったのに自由席もガラ空きだった時」「アーティストがサビをファンに歌わせて、本人の歌唱が聞けなかった時」「LINEの返信はないけどストーリーが更新されていた時」など、報われないこと、どうしようもないことなどを、文章やイラスト、写真や実物などで紹介。「人生いろいろあるよね、せつないすぎるよ年表」も用意する。
「『宮城』を『宮崎』と言い間違えられても、黙ってる人」「『先週も行った』と言わずに松島に連れて行ってくれる人」(以上、いい人すぎるよ美術館)、「仙山線が鹿で止まって帰れない時」「仙台パルコ本館からパルコ2までちょっと歩くこと」(以上、切ないすぎるよ博物館)など、仙台会場にちなんだ作品も用意する。
開催時間は10時~20時30分(入場は閉場30分前まで、最終日は18時閉場)。入場料は一般=1,500円、小学生以下無料(要保護者同伴)。入場時間指定前売り券を「e+(イープラス)」で販売し、当日券は入場枠に空きがある場合会場で販売する。6月2日まで。