東北各地の食産事業者の食品を盛り込んだ駅弁「東北福興(ふっこう)弁当」の新商品が3月8日、発売される。
「東北福興弁当」は、JR東日本クロスステーションフーズカンパニー(東京都渋谷区)が東日本大震災のあった2011(平成23)年の10月から、食で復興を支援しようと中小企業基盤整備機構(中小機構)東北本部の協力を得て販売している。これまでの通算出荷数は90万食を超える。
第12弾となる今回は、「繋(つな)げよう、東北の絆」をテーマに、16事業者の17食材を盛り込んだ。主な献立は、青森=「キャベツにんにく入り塩麹(こうじ)炒め」、岩手=「北三陸産わかめ炒(い)り煮」「三陸産鮭(さけ)の味噌(みそ)漬け焼き~岩手県産大豆の味噌使用」、宮城=「たこ入り揚げかまぼこ」「三陸産さんま煮」「宮城県産あかもく佃(つくだ)煮」、秋田=「鶏肉揚げ煮~秋田県産鮭しょっつる使用」「秋田県産わらびピクルス」、山形=「山形県産生芋玉こんにゃく煮」「山形県産マッシュルーム醤油(しょうゆ)漬け」、福島=「たけのこ煮ふきのとう味噌のせ~“会津みそ”使用」「紫花豆甘露煮の天ぷら」「福島県産若桃の甘露煮」。
インバウンド(訪日客)にも東北の魅力を伝えようと、掛け紙には英語の品書きが見られるQRコードを添えた。
JR東日本クロスステーション常務執行役員フーズカンパニー弁当事業部長の安部基宏さんは「東北のおいしいものがたくさん、色とりどり詰まっていて、東北の食の魅力が表現されている。日本、世界のお客さまにアピールしていきたい」と意気込む。
価格は1,680円。JR仙台駅構内の駅弁販売店のほか、JR東京駅、新宿駅、上野駅の「駅弁屋」でも取り扱う。販売期間は約1年を予定。