伊達家御用蔵からカスタードプリン味の卵酒-パティシエ中心に開発

勝山企業が2月1日に発売する卵酒の新商品「Tamago Sake」。事前に行ったモニタリングでは、98%が「大変おいしい」と答えたという

勝山企業が2月1日に発売する卵酒の新商品「Tamago Sake」。事前に行ったモニタリングでは、98%が「大変おいしい」と答えたという

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 仙台藩伊達家の「御酒御用蔵」として知られる蔵元「勝山企業」(仙台市青葉区上杉2)は2月1日、卵酒の新商品「Tamago Sake」を発売する。

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 「卵酒は150年以上も前から仙台の女性の間で愛され、風邪に良い飲み物として飲まれ続けてきた」と話すのは、蔵元で副社長の伊澤治平さん。しかし、アルコール分が11%と強いこともあって「現代の女性からやや忘れかけられている。21世紀の女性にも飲みやすく、愛されるような卵酒を作りたい」と考えていたという。

 そうした折、料理研究家の千葉真知子さんから「仙台クラシックフェスティバル2008」の関連企画「食とクラシック」のメニューとして、「ブラームスが祝い事の席で飲んでいたという『エッグノッグ』にかわるものを、卵酒をアレンジして作れないか」という依頼を受けた伊澤さん。同社の迎賓館「仙台勝山館」(青葉区上杉2)のシェフパティシエを中心に、「スイーツのような女性のための卵酒」の開発をスタートした。

 天然バニラビーンズを使用したカスタードプリンをベースに、専用に仕込んだ純米酒をブレンド。約200回に及ぶ試作を重ね、「さらさらとした口当たりの中にもコクがあり、スイスイ飲めてしまう」(同)新しい卵酒が誕生した。

 そのまま飲む以外にも、「カクテルやデザートのソース、夏はかき氷のシロップ代わりなど、アレンジして『飲むデザート』として楽しんでいただきたい」と伊澤さん。女性に限らず、「仕事疲れの男性の方にも飲んでいただき、優しい味に包まれてホッとしてもらえれば」とも。

 バレンタイン商戦を見込むこの時期に発売し、年間30万本の売り上げを目指す。伊澤さんは「今まで日本酒のカテゴリーが参入できなかったようなバーやラウンジ、レストランなどにも日本のカクテルとしてアピールしていきたい」と話し、同商品が「日本酒の文化に関心をもっていただくきっかけになれば」と期待を寄せる。

 価格は1,200円(180ミリリットル、2本入り)。全国の百貨店、スーパー、酒屋などで取り扱う。

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