仙台市産業振興事業団が主催する「新東北みやげコンテスト」の展示会が11月22日、仙台市内で行われ、受賞商品が発表された。
東北の企業が開発した新しい土産物を発掘・表彰し、バイヤーや消費者に向けた商品PRを行うとともに販路開拓を支援する目的で、2014(平成26)年から行っている新東北みやげコンテスト。10回目となる今回は2021年7月1日以降発売の商品が対象で、東北6県から食品や飲料、雑貨や工芸品など190商品の応募が寄せられた。
事業団によると、今年は円安を好機と捉えた海外販路開拓や外国人観光客をターゲットにした商品、賞味期限や常温保存など域外への商流を意識した仕入れ側が扱いやすい商品、SDGsや環境配慮などを意識した商品が多い傾向だったという。
展示会には書面による1次審査を通過した50商品が出品。仙台市内外の百貨店や土産物店などの現役バイヤーの審査員14人がコンセプトや見た目、味わいなどを評価し、受賞者を決定した。
最優秀賞はfluir(七ケ浜町)の「無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット」。七ケ浜産初摘みのノリを使った万能ソース「浜ののりだれ」、ドレッシング「浜ののりドレ」、マヨネーズ「浜ののりマヨ」の詰め合わせで、ビーガンやハラルにも対応している。
そのほかの受賞者は次の通り(かっこ内は事業者)。優秀賞=「青森ホタテで缶パイ4種」(エイ・ワンド、青森市)、「はちみつ2種詰め合わせ」(森と蜂と)、「ベビーかぶと」(Koquela)、「笑顔になるケーキオルゴール(ショートケーキ型)」(熊野洞)、インバウンド特別賞=「ハラール笹かまぼこ」(ariTV、以上仙台市)、デザイン特別賞=「ヤギミルククッキー 海青缶」(しあわせ乳業、岩手県宮古市)、地域性特別賞=「ぐい呑(のみ)パスポート」(瀬戸屋、仙台市)、アイディア特別賞=「稲庭うどんから生まれたエール『小川』」(稲庭うどん小川、秋田県湯沢市)。