ロッテ(東京都新宿区)が7月4日、仙台のご当地ドリンク「ずんだシェイク」をモチーフにしたチョコレート「紗々(さしゃ)ずんだシェイク」を発売する。
1.5ミリの細い線状のチョコレートを何層も折り重ねたチョコレート「紗々」。「美しい見た目とパリパリとした繊細な食感、数種のチョコがほどけ合う口溶け」(同社)が特徴で、1995(平成7)年の発売から28年のロングセラー商品となっている。
「紗々」のフレーバーに東北名物を採用したのは今回が初めて。同社マーケティング本部ブランド戦略部チョコレート企画課の関根将信さんは「夏らしいフレーバーで、かつ、紗々で表現することでよりおいしさを感じられるものは何か検討を進める中、枝豆が旬の季節であること、ずんだ人気が東北だけでなく全国に広がっていること、紗々の品質や食シーンにマッチすることから採用した」と話す。「私と研究所の担当が『ずんだシェイク』好きで、これをチョコにして全国で発売したいと思ったことが一番のきっかけ」とも。
ずんだシェイクチョコ、ビターチョコ、ホワイトチョコを折り重ね、「ずんだシェイク」の味わいを表現した。「枝豆のしっかりとした風味と優しいミルク感が感じられるように、さまざまなずんだシェイクやずんだ餅を飲み比べ、食べ比べして、ずんだのおいしさとチョコと組み合わせた時のおいしさを研究した」と関根さん。紗々は製造の工程上、3種類のチョコの割合は変えることができず、ビターチョコの味が強くなってしまう傾向があり、「その中でずんだシェイクの味をしっかりと出しつつ、組み合わせた時に理想の味になるようなバランスに仕上げるのが難しかった」とも。
「紗々を通して、東北の味の魅力を全国に届けられることがうれしい。一人でも多くの方にずんだシェイクのおいしさを味わってもらいたい」と関根さん。冷やして食べるのがお勧めという。
価格はオープンで、想定小売価格は248円前後。全国のコンビニエンスストアやスーパーなどの量販店で販売する。