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東北歴史博物館で「東洋文庫」所蔵品展 ハンムラビ法典や史記、東方見聞録など

5月22日まで展示される「東方見聞録(1556年、パリ刊)」

5月22日まで展示される「東方見聞録(1556年、パリ刊)」

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 東北歴史博物館(多賀城市、TEL 022-368-0106)で4月23日、特別展「知の大冒険-東洋文庫 名品の煌(きら)めき-」が始まった。

東洋各地を象徴する資料を展示する「東洋の旅」

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 三菱3代目社長の岩崎久彌が1924(大正13)年に設立した、東洋学分野における日本最古・最大の研究図書館「東洋文庫」。蔵書は、書籍、図版、図鑑、絵画、古地図など国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊に上る。

 同展では、国宝、重要文化財をはじめとする所蔵品の展示を通して、日本を含む東洋が西洋や世界とどのような関わりを持ってきたのかを紹介する。東洋文庫の資料の一部が第2次世界大戦の間、宮城県に疎開していたことから、東洋文庫と宮城とのつながりにもフォーカスする。

 会場は、東洋文庫の紹介とその蔵書から東洋世界の広がりを示す「プロローグ」、東洋各地を象徴する資料を展示する「東洋の旅」、異なる文化圏の交わりを描き当時の驚きや衝撃を追体験する「西洋と東洋」、日本の歴史を海外の資料でたどる「世界の中の日本」、東洋文庫のこれまでを振り返り宮城との縁も紹介する「エピローグ」で構成する。

 主な展示品は、「ハンムラビ法典」「クルアーン(コーラン)」「訓民正音」「史記」「リグ・ヴェーダ」「ハディース」 「イエズス会士書簡集」「マテオ・リッチと徐光啓」「万葉集」「重訂解体新書」「支倉常長使節記」(以上、会期中展示)、「アジア新図」「東方見聞録(1556年、パリ刊)」「アヘン戦争図」(以上、5月22日まで)、「朝鮮風俗図」「天正遣欧使節記」(以上、6月7日~26日)など。

 東洋文庫学芸員の篠木由喜さんは「東洋文庫が巡回展をするのは初めて。宮城とは以前から深い関わりがあり、疎開中に東洋文庫の蔵書40万冊を宮城の人々に守っていただいたという歴史がある。巡回の最初に宮城県に来て、皆さんに守ってもらった蔵書をもう一度元気な姿で見てもらえることをうれしく思う」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(発券は16時30分まで)。月曜休館。観覧料は、一般=1,200円、シルバー(65歳以上)=1,100円、小・中・高校生=600円。6月26日まで。

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