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カメイ美術館で「新しい伝統こけし展」 令和の時代映す12系統51人の作品展示

伝統的なこけしと新しいこけしが並ぶ。写真は鳴子系の工人の作品

伝統的なこけしと新しいこけしが並ぶ。写真は鳴子系の工人の作品

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 伝統的なこけしと新しいこけしを展示する「令和の『新しい伝統こけし展』」が現在、カメイ美術館(仙台市青葉区五橋1、TEL 022-264-6543)で開かれている。主催は、カメイ美術館、仙台郷土玩具の会、青葉こけし会。

東北12系統の工人51人による約170本を展示

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 江戸後期に東北で生まれた伝統こけしを将来につなぐことを目的に企画した。「1990(平成2)年から3回にわたり仙台郷土玩具の会主催で開催された『新しい伝統こけし展』は、当時のこけし界に変革をもたらしたとされている。それを受けた形で、平成から令和へと改元された今、特別展を企画した」とカメイ美術館担当者。

 「伝統を踏まえた上で、今だからこそ出来上がるであろう、時代と空気を感じさせてくれる作品を」との趣旨に賛同した東北12系統(弥治郎、遠刈田、鳴子、作並、蔵王、肘折、山形、津軽、南部、土湯、中ノ沢、木地山)の工人51人による約170本を展示する。初めて伝統こけしを見る人でもその変化や展開が分かりやすいようにと、各工人が手掛ける従来の伝統型と、こけしの模様や色、表情、形を変えた新しい試みの作品を対比して展示している。

 担当者は「伝統の継承にとどまるだけでなく、新たな可能性を追求し『新しい伝統』をつくり上げることは、これからも続く未来を切り開く鍵になると思う。時代の転換期ともいえる今この時に誕生したこれらの作品が、皆さまの心を明るく高めてくれるよう願っている」と話す。

 開館時間は11時~16時(入館は30分前まで)。月曜(祝日は開館)、12月28日~来年1月4日休館。入館料は300円(65歳以上、高校生以下無料)。1月30日まで。

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