宮城県民を対象にした「新型コロナPCR検査センター 仙台店」(仙台市青葉区国分町3)が7月15日、仙台市役所本庁舎1階の正面玄関東側特設会場(旧ギャラリーホール)に開設された。
木下グループ(東京都新宿区)が全国13カ所で展開するPCR検査センター。仙台市が場所を提供し、木下グループの100%子会社であるコロナ検査センター(同)が運営する。
東北エリア初となる仙台店について、「ワクチンの供給が徐々に始まっているが、国民全体まで行き渡るには一定の時間を要することが予想されている。コロナ禍における経済活動の活性化は喫緊の課題で、その解決の一助になれば」と担当者。夏休みの帰省や旅行、ビジネスマンの出張に備えた需要を見込む。
会場の面積は約100平方メートル。一般来庁者との動線を分離するため、専用の出入り口を設ける。場内には受付カウンターと8つの検査ブースを設置。1日最大700人の検体採取が可能で、オープンから当面の間は1日300人の利用を見込む。
利用者は受け付けを済ませ、専用ブースで誓約書・同意書に署名し、質問内容に回答。自身で唾液を採取し提出する。受け付けから検査終了までの所要時間は約5分。検査結果は翌々日の24時までにメールで通知され、陽性の場合はメールのほか仙台市保健所から電話連絡がある。陰性証明書の発行は行わない。
県在住の無症状者が対象で、発熱や咳(せき)などの症状がある人、濃厚接触者は受検できない。ウェブサイトから予約が必要で、検査希望日の5日前から受け付ける。検査費は、仙台市民=1,900円、仙台市民以外=2,100円。原則キャッシュレス決済で、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、交通系ICカードが利用できる。
市では「希望される方が、何度でも、低廉な価格で受けることのできる検査センターを設置することで、仙台市内・宮城県内にお住まいの方々の不安の解消と、安心・安全な社会経済活動の継続に役立ててもらいたい」としている。
営業時間は8時30分~17時30分(最終受け付けは17時)。土曜・日曜・祝日定休。