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東北大学病院栄養管理室が「野菜を食べる副菜レシピ」本 5年間の連載一冊に

発売されたレシピ本と連載していた「hesso」を手に持つ東北大学病院栄養管理室スタッフ

発売されたレシピ本と連載していた「hesso」を手に持つ東北大学病院栄養管理室スタッフ

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 東北大学病院栄養管理室が監修したレシピ本「東北大学病院の野菜を食べる副菜レシピ54<栄養管理室監修>」が4月1日、宮城県内の書店で発売された。

1つの野菜に対して3パターンのレシピを掲載する誌面

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 患者の健康を栄養面から支えている東北大学病院栄養管理室には現在12人の管理栄養士が在籍。入院患者の栄養・食事の管理をはじめ、外来や入院患者の栄養食事相談などを行い、一人一人に合わせた食事の調整や食生活改善に向けた提案を患者本人と相談しながら対応している。

 入院・外来患者の栄養管理を通じて見えてきた共通の課題は、日常的な野菜不足だったという。「多くの方々の食事、食生活を見てきた中で、最も共通しているのが野菜不足であると感じ、野菜の栄養上の働きや手軽な取り入れ方を知ってもらいたいと思った」と前栄養管理室長の岡本智子さん。この経験から野菜摂取のハードルを下げ、無理なく栄養バランスが取れるオリジナルレシピを考案し、2013(平成25)年~2018(平成30)年の5年間にわたり、東北大学病院の広報誌「hesso(へっそ)」で連載してきた。

 「このレシピを当院の患者さんだけでなく、全国の皆さまにお届けし、健康管理の意識を高めてもらいたい。栄養バランス改善のため、今の食事を変えず、手軽に100グラムの野菜をプラスしてもらえるように」(岡本さん)と、5年間に掲載されたレシピを一冊にまとめた同書を企画。2019年11月から12月にかけてクラウドファンディングで資金を募り、340人からの支援を受けて完成させ、昨年3月に支援者へのリターンとして発送。今回、一般発売にこぎ着けた。

 誌面には、ニンジンやキュウリ、キャベツやナスなど、スーパーで手に入れやすい野菜を使った54のレシピを掲載。さまざまな料理に展開できる下ごしらえ方法をはじめ、1つの野菜に対して和食・洋食・中華など3パターンのレシピを紹介する。「レシピ本では分量と作り方を短い文章にまとめて読みやすいようにし、写真は料理の出来上がりがシンプルで分かりやすいように配慮した。野菜の保管方法にも触れ、単身者や核家族など野菜が残ってしまいがちという悩みにもお応えできるように考えた」と岡本さん。

 主任管理栄養士の佐々木まなみさんは「栄養バランスや野菜不足が気になっている方はもちろん、料理が苦手な方や、野菜をプラスすることはハードルが高いと感じていらっしゃる方など、多くの方に手に取っていただきたい」と話す。栄養管理室長の布田美貴子さんは「念願だったレシピ本を皆さまの支援もあって作成でき、とてもうれしく、感謝している。手軽に作れる、おいしいレシピがたくさん載っているので、レシピ本を活用いただき、今の食事にあと100グラムの野菜をプラスしていただければ」と呼び掛ける。

 A5変形判、78ページ。価格は990円。発行部数は1000部。県内の書店をはじめ、東北大生協、Amazonでも販売する。

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