キリンビール(東京都中野区)が10月8日、キリンビール仙台工場でのビール製造工程が学べるオンライン工場見学ツアーの動画を期間限定で公開した。
ビール原材料の一つであるホップに焦点を当て、岩手県遠野市のホップ生産者の思いやキリンビールのCSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)の取り組み、工場での製造工程を約12分間の動画で紹介する。キリンビール仙台工場広報担当の山田祥子さんは「ビールの魂とも呼ばれるホップは、国内では96%が東北産。8月末に収穫適期を迎えるが実作業を見ることは難しいので、家にいながらホップ畑の様子やそのホップを使ったビール造りを体験いただけないか検討した」と話す。
凸版印刷(東京都台東区)が提供する技術を活用し、生産地とビール工場を見学者の視点で体験できるのが特長。ホップ畑や仕込み工程の様子、工場見学をガイドが案内する。
「遠野の方々のホップに懸ける熱い思いや、その思いを受け継ぎおいしいビールに仕上げていく造り手の決意など、ビール造りに携わる人たちの思いを知っていただきたい」と山田さん。「おうち時間に家族の皆さまでお楽しみいただき、実際の工場見学にもお越しいただければ」と呼び掛ける。
ウェブサイトでは現在、遠野のホップ畑の様子を360度見渡すことができるスマートフォン用映像「日本産ホップ畑を見渡そう!360度体験」(約1分)も公開している。ヘッドマウントディスプレーでの再生にも対応する。
公開期間は12月31日まで。