仙台市青葉区の稲荷小路に8月1日、オープンした「シェアCafeBar」(仙台市青葉区一番町4)がサラリーマンなどの間で注目を集めている。
同店はバースタイルの1つの空間を、複数の利用者に時間貸しするレンタルスペース。1日マスターとして利用客にお酒や料理を提供できるほか、イベントやパーティーの場としても利用できる。
もともと同所でバーを経営していた丹野真志さんが、利用客の「自分も店を出してみたい」という声から発案した同店。自ら出店時に苦労した経験を踏まえ、「開業資金や物件探し、各種申請といった最初の負担をなくして、出店を目指している人たちが気軽に経験を積める場所を提供したい」という思いからオープンした。「実際にお店をやってみることで、その楽しさや大変さ、経営面での課題もリアルに感じてもらえるのでは」と丹野さん。
同所はビル内の1テナントのため同業態は「また貸し」に当たるが、丹野さんの考えにビルのオーナーが共感。「こうした経験をきっかけに出店する人が増え、仙台の繁華街が少しでもにぎわっていけば」(同オーナー)と、許可が得られたという。
店舗面積は約6坪で、席数はカウンター7席、ボックス8席の計15席。調理器具や流し台、冷蔵庫、ビールサーバーなどの付帯設備が利用可能で、フードの持ち込みや調理は自由。ドリンクは別料金で、丹野さんを通して業者に発注する。丹野さんは「昼間も利用できるので、英会話教室や作品の発表会、個展など、自由な発想でお使いいただければ」と話す。
月会費3,150円の会員制も採用。毎回の売り上げや利益をチェックして、実際の開業に向けたアドバイスや経営面でのバックアップも行っていくという。「会社員の方の週末起業、飲食店経営を目指して資金をためている若者の実践の場、さらに定年を迎えた方の第2の人生へのステップなど、夢を持っている多くの人たちを応援していきたい」と、丹野さんは意気込む。
利用時間は10時~17時、18時~翌5時。利用料金は、一般=18,900円~25,200円、会員=13,000円~19,000円。