仙台市内の3つの公共施設で10月1日から、「東北イラストレーターズクラブ展2008」が開催される。
「東北イラストレーターズクラブ」(TIC)は、1995年に発足した仙台・宮城を拠点に活動するイラストレーターの集まり。現在の会員数は29人で、主な活動は年1回の展覧会開催と「仙台クリエイターズBOOK」の発行、ウェブサイト「イラストロンズ」の運営など。同クラブの佐久間誉之さんは、「最近では若いイラストレーターの方も増え、新しい感覚が入ってきている。今後はクラブ内での情報交換はもとより、外への情報発信を積極的に展開していきたい」と話す。
同展は今年で13回目。今回は10月にスタートする「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」の応援企画として、「仙台市天文台」(仙台市青葉区錦ヶ丘9)、「仙台文学館」(青葉区北根2)、「せんだいメディアテーク」(青葉区春日町)の3施設で開催。各会場で異なるテーマを設け、杜の都・仙台の魅力をイラストレーションで表現する。
仙台市天文台では仙台の夜空をテーマに思い出やストーリーを展示する「イラスタリウム2008」、仙台文学館では仙台・宮城を舞台とした小説に登場するシーンをイメージして描いた「ほんの挿し絵展」、せんだいメディアテークではイラストレーターが描くもう一つの観光スポットをテーマにした「せんだい戯画道中」を開催。各会場での展示作品数は20~30点。
同クラブ広報担当の野口真奈美さんは、「イラストレーターが思い描くさまざまな『仙台』を、それぞれ異なる味で描き出している。各施設を訪れる全国の方に、展示を通じて仙台のことを知ってもらいながら、TICの活動にも興味を持ってもらえれば」と期待を寄せる。
開催期間は、仙台市天文台・仙台文学館=10月1日~12月26日。せんだいメディアテーク=10月17日~22日。3会場とも入場無料。