ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH(ステーションブース)」が4月16日、JR仙台駅新幹線中央改札内・在来線中央改札内に設置された。
JR東日本では2019年8月から、働き方改革・生産性向上をサポートすることを目的に駅ナカシェアオフィス事業「STATION WORK」を開始。首都圏を中心に、ボックスタイプの「STATION BOOTH」、ルームタイプの「STATION DESK」を展開している。
「STATION BOOTH」は、「働く人の『1秒』を大切に」をコンセプトにしたブース型シェアオフィス。駅ナカを拠点とすることで移動時間のロスが最小となり、「隙間時間」を有効に活用できるのが特長。電車の乗り換え時や待ち時間での仕事のほか、静かな環境での電話対応、休憩にも利用できる。5月20日現在、首都圏エリアを中心とした10駅に46台を設置。東日本旅客鉄道事業創造本部新事業・地域活性化部門次長の佐野太さんは「ビジネスマンを中心に利用いただいており、郊外拠点の立川では学生や主婦の方の利用も見受けられる」と話す。
首都圏以外の設置は仙台駅が初めて。在来線中央口改札内と新幹線中央口改札内に、それぞれ1人用2台を設置する。佐野さんは「仙台駅は東北の玄関口であり、ビジネス利用も非常に高い。首都圏からの新幹線利用も多いことから新幹線改札内へ設置した。また、仙台駅を日々利用いただいているお客さまのニーズも考え、在来線改札内へ設置した」と話す。
1人用ブースの広さは、幅約1.2メートル・奥行約1.2メートル・高さ約2.3メートル。机や椅子のほか、電源1口、USBコンセント1口、傘立て、空調、モニター、Wi-Fiを備える。
仙台でのサービス開始から1カ月半がたち、佐野さんは「緊急事態宣言が発出されている中ではあったが、個人会員を中心に会員登録と利用が徐々に増えてきている。平日はビジネス利用が中心。利用状況やお客さまからの意見を踏まえ、サービス改善と拡充に努めていきたい」と話す。
利用可能時間は7時~21時30分。利用料金は15分250円(税別)。利用時間は最大60分(延長不可)で、会員登録すると事前予約可で利用時間制限なし(延長可)。新型コロナウイルス感染予防対策として、デスクや機器類の消毒、ブース内へのアルコール消毒スプレー設置などを行っている。