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仙台駅東口のギャラリーで「透明標本」展 幻想的に彩られた命の姿500点

小瓶に入った透明標本が並ぶ「生命」のコーナー

小瓶に入った透明標本が並ぶ「生命」のコーナー

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 透明標本作家・冨田伊織さんの作品を展示する「新世界『透明標本』展」が7月13日、仙台駅東口の「TFUギャラリー ミニ モリ」(仙台市宮城野区榴岡2、東北福祉大学仙台駅東口キャンパス)で始まった。

音と光と映像を交えたインスタレーション

 1983(昭和58)年生まれ、埼玉県出身の冨田さんは北里大学水産学部(現海洋生命科学部)在学中に、研究用の透明骨格標本に魅せられ独自制作を開始。卒業後、東京の企業に就職するも岩手県に戻り、大船渡市で漁師見習いをしながら2008(平成20)年に透明標本作家としての活動を始め、現在は神奈川県を拠点に置く。美しく幻想的な世界観が老若男女を問わず多くの支持を受け、国内外で注目を集めている。

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 冨田さんの手掛ける透明標本は、「たんぱく質を酵素により分解し、肉質を透明に、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色する」という骨格研究の手法「透明骨格標本・透明二重染色標本」をベースに、「本物の生物標本でありながら『命』をより身近に感じる造形作品としての魅力も併せ持つ」(同展担当者)のが特徴。

 同展では、魚類・両生類・爬虫(はちゅう)類・軟体動物・鳥類など、冨田さんが手掛けた500点以上の作品を、「透明標本とは」「透明標本ができるまで」「学術標本としての透明標本」「生物の分類と骨格」「生命」のコーナーに分けて展示。音と光と映像を交えたインスタレーションも用意する。会場内は写真撮影可。

 大学時代、仙台の市場も訪れていたという冨田さん。「仙台は水産が非常に盛んな町なので魚に詳しい方も多いと思う。透明標本からは生きている時の姿からは知ることのできないことを知ることができるので、作品をご覧になっていただき、生き物のすごさを感じてもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~17時30分(最終入館は17時)。月曜定休(8月12日は開館)。入場料は、一般=900円、高校・大学生=800円、中学生以下=600円、3歳以下無料。障がい者手帳提示で本人と介添え1人は当日料金の半額。8月25日まで。

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