東北大学創造工学センター「発明工房」(仙台市青葉区荒巻青葉、TEL 022-795-3676)で7月30日・31日、「夏休み子ども科学キャンパス」が開かれた。
同講座は、同大と市教育委員会が科学技術に対する子どもたちの関心を高めることを目的として2001年に開始。夏休みのオープンキャンパスと秋休みに合わせ、市内の小学6年生を対象に毎年実施している。今年3月には、科学教育への功績を挙げている個人・団体に贈られる「小柴昌俊科学教育奨励賞」を受賞するなど、取り組みは高い評価を受けている。
今回はAコース=「机の上で飛行機雲を作ってみよう」「温度によって変わる不思議な磁石の力」、Bコース=「3次元コンピューターグラフィックス入門」「『いもの』ってなに?作って流す『いもの』体験」、Cコース=「コンピューターでかっこいいコマを作ろう」「光があたり、光を放つーいろいろな蛍光の体験」の3コースを用意。各コースの定員は30人、2日間で計180人が参加した。
子どもたちは担当教員から指導・説明を受けた後、ティーチング・アシスタント(以下、TA)とともに実験を開始。初めて見る実験道具に戸惑いながらも真剣に取り組む姿や、より深い知識を得ようとTAに質問する姿も見られた。CGでのこま作りに挑戦していた小学生は「パソコンでこんなことができるなんて知らなかった。難しいかなと思ったけど、やってみたら楽しかった」と話した。
同センター長の鈴木基行教授は「最先端の道具を使って本格的な実験を体験してもらうことで、子どもたちに科学の楽しさ、面白さを知ってもらいたい」と話し、継続への意欲をみせた。次回は「秋休み子どもキャンパス」を10月14日・15日に開催予定。
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