夜の水族館で宮城の地酒を楽しむ「魚を肴(さかな)に 日本酒ナイト水族館」が10月12日、「仙台うみの杜(もり)水族館」(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で開かれる。
昨年10月に初開催され今回で3回目。日本酒好きの20代女性から年配の男性まで、毎回約700人が参加する人気イベントとなっている。副館長の和田淳太さんは「『水族館で魚を見ながら日本酒が楽しめるなんて斬新』と好評を得ている。時間が進むにつれてどんどんにぎやかになり、終盤の大水槽前は『大きな居酒屋さん』状態。『蔵元さんの話を聞きながらお好みの日本酒を探す楽しい時間をありがとう』という声も多く頂いた」と話す。
今年は春に「初しぼり」、秋に「ひやおろし」をそれぞれ楽しむ趣旨で年2回の開催となった。「2018秋の雅」と題した今回は、宮城を代表する港町である気仙沼・石巻・塩釜から5つの蔵元が参加。各蔵自慢の銘酒や秘蔵酒を蔵元自らが振る舞い、日本酒の魅力を伝える。出展蔵元は、「男山本店」「角星」(以上、気仙沼)、「墨廼江酒造」(石巻)、「佐浦」「阿部勘酒造」(塩釜)。ゲスト蔵元として、「一ノ蔵」(大崎市)、「田中酒造店」「中勇酒造店」(以上、加美郡)と、平成30年7月豪雨で被害に遭った岡山県の日本酒も用意する。
日本酒に合う地域の特産物を使ったフードも提供。「宮城サーモンと大根の塩こうじあえ」「フカちゃんちゃん焼き」(以上380円)、「ホヤ唐揚げ」「鯛(たい)だし茶漬け」(以上450円)、「秋の宴(うたげ) 5点盛り(ひやおろし1杯付き)」(1,180円)、「升盛お刺身(升付き)」(1,000円)など。
和田さんは「今回もその地でしか飲めない特別酒がたくさん登場する。宮城ならではの日本酒を飲みながら、同時に水族館が楽しめるという特別な空間をお楽しみいただきたい」と呼び掛ける。「お気に入りのお酒が見つかったら、その地にも足を運んでもらえれば」とも。
対象は20歳以上。開催時間は19時30分~22時30分(受け付けは19時~、最終入館は22時)。料金は、前売り(入館券、オリジナルグラス、純米酒試飲1杯)=2,800円、当日(入館券、純米酒試飲1杯)=3,000円。試飲追加チケットは、1杯=300円、5杯セット=1,000円。年間パスポートでの入館も可能だが、試飲追加チケットの購入が必要。JR中野栄駅と同館を結ぶシャトルバスを約15分間隔で運行する。運行時間は18時45分~22時45分。