せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で6月27日~29日、シンポジウム「カルチュラル・タイフーン2008 in仙台」が開催される。
同シンポジウムは、カルチュラル・スタディーズの研究者、文化理論や現代の文化シーンに関心のある研究者や学生、表現者が「文化」をあらゆる角度から考える国際イベント。「研究者と表現者」「大学と民間」といった区分にこだわらず、広く意見交換や知的刺激の「ぶつかりあい」を目指すのが特徴。2003年から東京、沖縄、京都、名古屋で毎年開催され、6度目となる今年は東北での初開催となる。
今年のテーマは「空/間」。実行委員会によると、仙台は「規模的にも歴史的にも明確なアイデンティティーを見いだしづらい『すきま』『あいだ』の都市」として位置付けられ、「外部に向けて文化を発信する点では、都市のもつ力を十分に引き出せていない」という。そこで、「仙台という都市から何を生み出し、何を発信していくことができるのか。その創造の契機を考えていけるような「空/間」を提供する」のが狙い。
期間中は30を超えるセッションと多数の展示、映画上映やワークショップなどを行う。セッションの主なテーマは、「ローカルの創造性」「グローバル状況下の労働条件の再編とマルティテュード」「21世紀の美術と建築のあいだ~グローバリズムと情報技術」など。実行委員会では、「仙台在住のクリエーターにとって興味深い内容になると思うが、文化を発信するのはクリエーターの方々に限ったことではないため、広く市民の方にご参加いただければ」と話す。
また、開催を通して「『文化台風』という名の通り、過ぎ去った後(シンポジウム閉幕後)に東京など他都市の物まねではない仙台発のカルチャーが生み出され、それが全国へ向けて発信されていけば」(実行委員会)と期待を寄せる。
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