仙台の夏の風物詩「仙台七夕まつり」が8月6日に開幕し、初日から多くの市民や観光客らでにぎわいを見せた。
藩祖伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれ、現在では東北三大祭りの一つとして知られる同祭。昨年は3日間で延べ228万3000人が訪れた。
今年も市内中心市街地や各商店街に約3000本の竹飾りが取り付けられ、風にそよぐ吹き流しが市民や観光客の目を楽しませている。伝統的な七つ飾りや豪華絢爛(けんらん)な吹き流しをはじめ、アニメキャラクターや動物、こけしや伊達政宗公などをあしらった個性的なものもあり、子どもたちが笑顔で指さす姿も見られた。
期間中は市内各所で関連イベントも行われる。勾当台公園市民広場・定禅寺通グリーンベルト・つなぎ横丁は「おまつり広場」として、飲食ブースをはじめ、伊達政宗公生誕450年記念コーナー、七夕の歴史と物語の紹介、ミニ七つ飾り作成体験、短冊書きコーナー、盆踊り、ステージイベントを展開。織り姫とひこ星をイメージしたハート型のアーチや竹を使ったオブジェも飾る。開催時間は10時~21時(点灯は18時~)。入場無料。
瑞鳳殿(仙台市青葉区霊屋下)では参道や境内に1200本の竹灯籠を置き、本殿と涅槃(ねはん)門をライトアップし幻想的な雰囲気を演出。しの笛の演奏(18時~18時50分)、「森のコンサート」(19時~21時)も行う。開館時間は9時~21時。観覧料は、一般=550円、高校生=400円、小・中学生=200円。
仙台城跡(青葉区川内)では伊達正宗公騎馬像をライトアップするほか、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」による演武(19時ごろから)を披露する。開催時間は17時~20時。
日曜の始まりとなった今年の初日は77万2000人が訪れ、昨年より1万1000人減。同祭協賛会事務局では3日間で延べ210万人の人出を見込むが、台風5号の接近により7日は朝から雨が降り、仙台管区気象台によると8日も雨の予報となっている。
開催時間は、飾り付け時間=10時ごろ~22時ごろ(8日は21時ごろまで)、おまつり広場=10時~21時。今月8日まで。