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仙台・福島美術館で「動物ずかん」展 動物の絵画や工芸品など収蔵品50点

虎や犬、猫が描かれた掛け軸が並ぶ館内。作品と併せて動物の紹介も行う

虎や犬、猫が描かれた掛け軸が並ぶ館内。作品と併せて動物の紹介も行う

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 福島美術館(仙台市若林区土樋、TEL 022-266-1535)で現在、春季展「アッと面白い!動物ずかん~細密画からマンガ表現~」が開かれている。

犬や猫が描かれた掛け軸

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 同館が収蔵する絵画や工芸品の中から、犬・猫・鳥・カエル・昆虫・虎・牛・馬・鹿・象・キツネ・猿などの生き物をモチーフにした作品を紹介する同展。

 同館スタッフは「ありのままの姿を克明に表した作品から漫画のような作品まで、身近な動物や架空の生き物が芸術の世界でどのように表現されてきたのかを、図鑑を眺めるようにお楽しみいただければ」と話す。

 展示品は会期の前半と後半で入れ替えを行い、合わせて約50点を展示する。解説も図鑑をイメージし、各作品の題材や見どころ、作品の意味のほかモチーフになった動物の紹介などを行う。

 主な展示作品は、渡辺省亭「漆の木に橿鳥(かけす)」、小杉放菴「雉(きじ)」、狩野常信「文殊龍虎(りゅうこ)図(三幅対)」、曹素功造「墨 双龍刻」、実傳和尚「群蛙(ぐんあ)図」、手賀菘圃「猛虎図(対幅)」、朝鮮民画「虎と蝙蝠(こうもり)」、遠藤速雄「馬猿図(対幅)」、遠藤速雄「猫に罌粟(けし)図」、宋端渓「硯(すずり) 太平有象」、柳沢淇園「狗子図(くしず)」。

 「例えば同じ虎でも、たけだけしく描かれたものから簡易的なタッチで描かれたものまで、さまざまな表現がある」と同スタッフ。「日本画というと敷居が高いイメージがあるが、動物に注目して見てみると親しみやすいのでは。昔から動物が人の間で愛され、身近な存在だったことも感じていただければ」と話す。

 期間中、1階情報コーナーでは東北芸術工科大学・昆虫研究会による昆虫をモチーフにした作品の展覧会「ミニ企画 昆虫展」を同時開催する。5月5日~7日はワークショップ「オリジナル動物スタンプで手紙セットを作ろう」(10時~16時)を開く。参加無料。、申し込み不要。

 開館時間は9時~16時30分。月曜休館。入館料は、一般=400円、学生・70歳以上=300円、高校生以下・障がい者無料。5月31日まで(7日に一部展示入れ替えあり)。

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