東北歴史博物館(多賀城市、TEL 022-368-0106)で3月25日、特別展「世界遺産 ラスコー展 ~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」が始まった。
フランス南西部の世界遺産として知られるラスコー洞窟の全貌を紹介する同展。今年2月まで行われていた国立科学博物館(東京都台東区)に続き、2会場目となる。
展示は、壁画を後世に残すために閉鎖されたラスコー洞窟の歴史を写真資料などでたどる「衝撃の発見、壁画の危機、そして閉鎖」、10分の1サイズの模型で洞窟全体の構造を見せる「よみがえるラスコー洞窟」、フランスで制作された映像やゲームを用いて解説する「ラスコーの壁画研究」、最新の研究に基づいてクロマニョン人の正体を解き明かす「クロマニョン人の正体:彼らはどこから来たのか」など全8章で構成する。
目玉は、3次元レーザースキャンなどの最新技術とアーティストらの手作業で膨大な時間をかけ、1ミリ以下の誤差の精度で復元した実物大の壁画。約2メートルの「黒い牝ウシ」などが特徴的な技法で描かれた「身廊」の壁画群と、最も謎に包まれた「井戸の場面」の絵を再現し展示する。
開館時間は9時30分~17時(発券は16時30分まで)。月曜休館(5月1日は開館)。入場料は、一般=1,500円、シルバー・学生=1,400円、小中高校生=600円。前売りは各200円引き。5月28日まで。