仙台市青葉区に障がい者施設商品の協働アンテナショップ「1/f(エフブンノイチ)」(仙台市青葉区中央3、TEL 022-395-8818)がオープンして3カ月がたった。
障がい者の就労支援を行う市内5つの福祉事業所、「ソキウスせんだい アトリエ・ソキウス」(泉区南光台4)、「桑の木」(青葉区宮町4)、「麦の会 コッペ」(宮城野区松岡町)、「みどり会 みどり工房若林」(若林区若林2)、「みやぎセルプ協働受注センター」(太白区袋原5)が共同で運営。これまで各事業所やイベントなどで販売していた商品を1カ所で常設販売する。
店舗面積は約5坪。店名は小川のせせらぎ音やろうそくの炎など、無意識に心地よく感じる音や現象「f分の1ゆらぎ」に由来し、「お客さまに心地よさや癒やしを与える空間でありたい」との思いを込めた。
クリップ、マグネット、ストラップ、ポーチ、小物入れ、ブローチ、箸置き、皿、マグカップ、クッキーなど、各事業所の利用者が作った約60種類の商品をそろえる。価格は100円台~。
店長の森田久美子さんは「事業所利用者の方々がすてきな商品を作っていることを多くの方に知っていただきたい。購入していただくことで、事業所利用者の工賃アップにつなげたい」と期待を込める。
店内にはカフェカウンター4席を用意。事業所利用者がコーヒー、カフェオレ、紅茶(以上350円)などのドリンクを提供し、テークアウトにも対応する。「事業所以外の場所で働くことで、一般企業での就労を目指す人のステップアップにもつなげたい」という。
30~60代の女性を中心に、隣接する駐車場の利用者や買い物客などが多く来店しているという。森田さんは「利用者の方が心を込めて作った温かみのある商品ばかり。全て一点物なので、手に取ってお気に入りのものを見つけていただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~16時。土曜・日曜・祝日定休。