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八木山動物公園のライオンが「デザイン」するダメージジーンズ ロフトが販売へ

遊具に巻き付けたデニムにかみつく雄ライオンのカーチス

遊具に巻き付けたデニムにかみつく雄ライオンのカーチス

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 ロフト(東京都千代田区)は現在、東北学院大学(仙台市青葉区土樋1)と仙台市八木山動物公園(太白区八木山本町1)と共同で、「ZOO JEANS(ズージーンズ)」の製造を進めている。

カーチスとオニールが「デザイン」したデニム生地

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 昨年6月、「東北地域の活性化」をテーマに同大学と連携協定を締結した同社。仙台ロフト(青葉区中央1)4階の活動スペース「ロフトラボ」を拠点に、学生の目線や発想で新たな商品やサービスの提案を行っている。今回、「八木山動物公園をはじめとする八木山地域を盛り上げる活動の一環」として同ジーンズを企画した。

 ズージーンズは、動物園の動物が付けた爪痕や傷痕を生かした「世界に一つだけの」ダメージジーンズ。2014年7月に「日立市かみね動物園」(茨城県日立市)の活性化を応援するボランティア団体が企画販売し、話題を集めた。

 今回、同園のライオン、カーチス(雄、19歳)とオニール(雌、16歳)がズージーンズの「デザイナー」を務めた。6月25日・26日には、猛獣舎ライオン展示場で生地製作イベントを実施。ライオンが普段遊んでいる流木の丸太3本とブイ3個に、1メートル×約3メートルにカットしたデニム生地を巻き付け、猛獣舎に設置。2匹が生地をかんだり引っかいたりする姿に、来園者から歓声が上がった。

 両日ともカーチスはすぐに飽きてしまった様子だったが、オニールはしばらくの間かみ続けていた。猛獣班の飼育員・但木成一さんは「人間と同じで、男性より女性の方が細かい仕事が得意なのかな」とほほ笑み、仕上がりに期待を寄せる。ジーンズを通して「全国の方に八木山動物公園を知ってもらい、仙台に来た折には寄っていただければうれしい」とも。

 今後、「桃太郎ジーンズ」などを手掛けるジーンズメーカー「ジャパンブルー」(岡山県倉敷市)の協力を得て、爪痕やかみ痕に合わせて裁断し縫製。10本程度の製品化を目指す。

 販売予定価格は9万8,000円(税別)。8月1日から「ロフトネットストア」で販売する。販売の詳細は同サイトなどで7月下旬に発表する予定。商品の収益金は、八木山動物公園を通じて動物の環境保存活動に寄付する。

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