「三井ガーデンホテル仙台」(仙台市青葉区本町2、TEL 022-214-1131)は現在、気仙沼の工房「GANBAARE(ガンバーレ)」とコラボした客室を期間限定で用意している。
東日本大震災後、さまざまな復興支援活動に取り組んできた同ホテル。活動を通して県内の魅力的な製品や取り組みに出合う機会が多かったことから、宮城県の魅力をより多くの人に知ってもらう場を創出しようと同ルームを企画した。
ガンバーレは、津波被害により職場を失った職人たちが集まり、2011年6月に設立。帆前掛け(ほまえかけ)の製作や縫製の技術を生かした商品をネットショップやイベントなどで販売し、オリジナルキャラクターの「フカヒレちゃん」や、気仙沼市観光キャラクター「海の子・ホヤぼーや」をデザインした製品は県外でも人気を集める。
同ルームは「ガンバーレのかわいらしく、明るい世界観を楽しめるデコレーションルーム」で、広さ23.7平方メートルの「スタンダードツインB」タイプ。室内には特別デザインのベッドリネンやクッション、マグカップやコースター、ティッシュボックスケースなどを置き、フカヒレちゃんやホヤぼーやも部屋の随所にあしらう。
販売開始から1カ月がたち、被災して気仙沼を離れた人など県内外から利用があり、「気仙沼で商品を購入したい」という声も寄せられているという。同ホテル広報担当者「この機会にガンバーレの商品に触れて作り手のぬくもりや再生への思いを感じていただき、気仙沼市へ足を運んでいただけたら」と願い込める。
1日1室限定。宿泊料金は1人6,600円~。利用客にはオリジナルランチバッグとティッシュケースを1人に1セット進呈する。同ルームは7月31日まで。