仙台市が1月16日、気象情報や防災・災害情報などを発信する「仙台市危機管理室ツイッター」の運用を始めた。
スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアの利用者が増加していることを踏まえ、「災害時における市民への情報伝達手段の多様化を図ること」を目的に開設に踏み切った。
市危機管理室防災都市推進課防災企画係の担当者は「ツイッターを活用することにより、フォロワーがほかのツイッター利用者に情報を伝える拡散効果を期待している。特に、若年層に対する情報伝達手段として有効と考えている」と話す。昨年10月に台風19号が接近し避難準備情報を出した際、市のホームページにアクセスが集中し、つながりにくい状態となったことを踏まえ、「そのようなトラブル防止にも役立つと考えている」とも。
主な発信項目は、気象警報・特別警報、津波注意報・津波警報・大津波警報、竜巻注意情報、指定河川洪水予報、避難情報、国民保護情報、震度情報、台風や大雪などの注意喚起情報、防災訓練などのイベント情報。
気象警報や津波警報、避難情報など特に緊急性が高い情報はツイッターのアラート機能を活用して知らせる。「スマートフォン利用者向けに、災害時の緊急情報などの特に重要なツイートを画面上にポップアップ等で表示し、利用者の目に確実にとまるようにすることができる」と同担当者。アラートの受信には、ツイッター公式アプリをインストールして事前登録が必要。
同担当者は「多くの市民の皆さまにフォローしていただき、テレビや仙台市ウェブサイトなどに加えて、災害時における情報収集手段の一つとして活用していただきたい」と呼び掛ける。