仙台市は11月18日、2006年度から建設を進めていた仙台市地下鉄東西線の開業目標日を2015年12月6日に決めたと発表した。
仙台市地下鉄東西線は、太白区の動物公園から若林区の荒井まで約13.9キロ・13駅を結ぶ路線。東日本大震災による工事の中断やその後の復興需要で建設資材・作業員不足などの影響を受けたが、工事工程の調整などを行い本体土木工事が完了。それに続く軌道工事、建築・設備工事、電気設備工事などの見通しがついたことから、開業目標日を定めた。
今後は、来年1月~3月に軌道工事完了後、4月~6月に全駅舎を完成させる予定。それに合わせて車両試験や運転訓練、駅務研修を重ね、来年12月6日の開業を目指すという。来月からは順次、テレビCM、看板、ポスター等によるPRも行っていく。
奥山恵美子仙台市長は「仙台の新しい発展の軸となる東西線の開業まで、いよいよあと1年余り。まちの活力とにぎわいを生み出す『地上を明るくする地下鉄』を目指して、沿線への投資やまちづくりを促進するとともに、市民の皆さまの開業に向けた機運のさらなる盛り上がりを図りたい」と意気込む。
仙台市交通局では、開業に先駆けて今年12月から導入するICカード乗車券「icsca(イクスカ)」のサービス開始を記念し、同1日から「スタートダッシュキャンペーン」を実施。イクスカ購入先着1500人にオリジナルコードリールを進呈するほか、杜(もり)の都をイメージした緑にスズメのキャラクター5羽がデザインされたサービス開始記念のキャラクターカードを5000枚限定で販売する。
カードの販売場所は地下鉄泉中央駅、勾当台公園駅、仙台駅、長町南駅、旭ヶ丘バスターミナル、交通局庁舎1階の乗車券発売所。